東京歩中会 9月のウォーク案内 「河村城跡から酔芙蓉農道へ」

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河村城跡は、中世戦国時代に、この地を治めた小田原北条氏の出城の一つ

で、河村城跡公園として神奈川県指定史跡になっています。河村城跡公園

を散策した後、南足柄市のヒガンバナと酔芙蓉農道を結び、秋の花探し

ウォーキングコースを楽しみましょう。

牛山君は良くご存じだと思いますが、山北駅は「撮り鉄」ファンのメッカです。線路
脇の桜並木に沿って、春には通過する電車と桜の組み合わせで、鉄道ファンにとって
はホットスポットになっています。線路が堀の中を走っているので、電車と桜を、上
部からのアングルで狙えるようです。鉄道のカレンダーにも良く見かけます。多分、
牛山君も撮影に行ったことがあるでしょうね。

山北駅から小一時間で、河村城跡公園 (青字をクリックすると画像にリンクします)に到着します。広場中央には城跡の全体図を示す石盤が埋められています。解説板に「この地は城山と呼ばれ、北の皆瀬川と南の酒匂川に囲まれた天然の要害地である。川との標高差は約130㍍あり、平安末期に河村氏によって城が築かれた。戦国時代には小田原北条氏の出城で、甲斐武田氏との攻防の拠点となった・・・」とあります。城跡は広大で山城の特徴を多く残しています。
尾根を削って郭を造り、谷や崖を利用して堀切として外敵の侵入を防ぎました。下方
に酒匂川や小田原市街と箱根連山が良く見えます。やがて酒匂川の広い河原が現れ、
今も暴れ川の様相を見せています。江戸時代富士山の宝永火山が大噴火してこの地区
は甚大な被害を蒙りました。新田次郎の名作「怒る富士」に当時の方々のご苦労が詳
細に描かれています。興味の有る方は是非お読みになってください。

南足柄市総合運動公園で昼食にしましょう。休憩舎の後ろの斜面にはヒガンバナが一面に咲いているはずです。ヒガンバナは秋のお彼岸には満開となります。ゆっくり休憩した後、白と赤の花の付いた酔芙蓉の並木が見えてきます。ここは南足柄市と地域の農家が協力して育成したようです。「酔芙蓉まつり」を開催しています。この芙蓉は大輪の一日花で、朝は白色、昼は桃色になり、夕方からは赤く染まり、翌日には落花します。色の変化の妙が味わえます。

農道から田んぼの中を進むと、やがて「あじさいの里」の案内板が立ち、道の両側にアジサイの株が並びます。あじさいの時期も大変な人手で賑わいます。近くの山間には、河津桜の名所も有名ですし、二月の曽我駅周辺は小田原の梅と流鏑馬で大変な人出かあります。一年中、花探しのウォーカーが散策を楽しんでいます。「ふれあい通り」に出て、まもなく松並木が見えてきて酒匂川が近くなります。秋の風を感じながら十文字橋を渡ると、商店街の中を進み新松田駅に到着となります。

(井上)

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