第132回 皇居ぐるっと巡るみち2 (きらぼし歩中会 平成30年9月のウォーク報告)

「皇居ぐるっと巡るみち」コース


青空が抜けるような秋晴れの下、18名の参加をいただき、ありがとうございます。皇居を時計回りに一周します。今回とみんの大先輩、名取さんが初参加です。当会発起人の小林馨さんと同期入行です。馨さんの追悼文集の中で、退職された後、銀行の不動産関係のアルバイトでご一緒だった折、仕事帰りにお二人で飲み屋さんに寄られたお話しをユーモアたっぷりに回想されています。

東京駅前集合

          

私は森田さん、工藤さん、石川さんもメンバーの還暦野球チームで親しくさせていただき、会計の仕事を名取さんから引き継ぎ、数年担当しました。外野手として強肩、俊足で東京都のグランド古稀(80歳以上)チームに選抜されるほどの名プレーヤーです。ウォークに参加されて一番馨さんが喜んでらっしゃるでしょうね。これからもよろしくお願い致します。


(写真上でクリックすると拡大されます)

 

 

浅田次郎さんの「黒書院の六兵衛」をお読みになられた方も多いと思います。数年前
に日経新聞朝刊に一年近く連載されてました。二重橋の前に立つと小説のなかの六兵
衛を想い出して目頭が熱くなります。筋書きは、江戸城無血開城時、旗本の六兵衛が
十ヶ月に渡り江戸城内に居座り、城内の黒書院で17歳の天朝様(明治天皇)と向き合
い、権現様(家康)に成り代わり、天下禅譲の儀を無言のうちに執り行った感動の物語
です。浅田さんの小説はヤバいです。沢山の著書のなかでクライマックスシーンの盛
り上げ方が見事です。読者を泣かせるのがお上手な浅田作品、特に通勤の満員電車の
中で涙に濡れてしまうと困ります。黒書院の六兵衛ば文庫で2冊ですので、ぜひお読
みください。

お昼前に千鳥ヶ淵戦没者墓園に寄ります。今回は目に付きませんでしたが、以前お詣
りした時に特攻隊員が明日出撃する前日に母宛に送った手紙(遺書)の内容が印刷物と
して紹介されていました。原文内容は正確には覚えていませんがおおよそ次の通りで
す。「私は明日出撃致しますが少しも恐くはありません。ただ母上様の涙が恐いで
す」ご冥福をお祈りするばかりです。

北の丸公園でゆっくりと昼食。午後は東御苑に入り、江戸城天守閣跡池で集合写真を
撮ります。皇居の深い緑と、大手町のビル群とのコントラストが見事です。一時期天
守閣再建の機運が盛り上がったようですが最近は聞かなくなりました。都心の一等地
に自然豊かな皇居が残っていることが一番だと個人的には考えます。今日も都心のど
真ん中の静けさを感じながら楽しく歩きました。お疲れ様でした。

                                      (井上 修)

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