第130回 栖雲寺と日川渓谷 (きらぼし歩中会 平成30年6月のウォーク報告)

新宿から2時間ちょっとの遠方と、天気予報が悪いので心配しましたが、予想を上廻る11名の参加をいただきました。皆様遠くまでありがとうございます。中央線では良くあることなんですが、笹子トンネルの八王子側と山梨側とは、天候が違うことが結構あります。トンネルを抜けると空の色は随分と明るい感じがしました。ゴールするまで雨もたいしたことが無く、暑くない分、恵まれたウォークになりました。皆さんの行いが余程良いんですね。

栖雲寺・日川渓谷ウォーキングコース(地図上でクリックすると拡大されます。)

甲斐大和駅は、お隣の勝沼ぶどう郷駅に比べると観光客は格段に少なくなります。駅前から市民バスで栖雲寺がある終点の天目まで乗車します。登山シーズンの土日には、百名山の大菩薩嶺を目指す登山者で混雑します。朝8時のバス(登山口の上日川峠まで1時間程度)に乗れば日帰りで山頂を往復できます。私も高校2年の夏、初めての百名山として登頂しました。(当時は塩山側から登り、百名山の意識はありませんが)これからの夏のシーズン、全国から大勢の登山者で賑わいます。登りたい方はご一緒しましょうか。お声を掛けてもらえば計画します。

バス停終点の前が、栖雲寺です。ご住職のご指導の下、鐘の拓本取りに10名くらいの方が参加され、熱心に作業をされていました。なかなかの趣味ですね。本堂の裏手の石庭を拝見させていただきます。今回の案内文で説明しておりますので省きますが、この夏の時期に庭の最上部にある、展望所からなんと富士山を望むことができました。禅の修行僧は巨岩に対峙し、修行のあとに霊峰富士を拝んだといわれています。この石庭は自然の石を、土砂の中から露出させて、つくったのですが、自然の石が配置されただけの石庭に感動せざるを得ません。私には、上手く説明も感動もお伝えできないのが残念です。山に登って見て、触って感じていただくしかありません。いつ来ても、この石庭ほど不思議な思いを感じるところは有りません。

日川渓谷 (橋本千里さん撮影)

栖雲寺展望所より富士を望む

1時間ほどで栖雲寺を後にして、門前にある日川渓谷竜門峡入口から遊歩道を下り始めます。1時間半ほどを掛けて、ゆっくり渓谷沿いを巡ります。渓流に沿ったり離れたりする渓谷散策には好適です。雨が心配でしたが清々しい気分を感じながら、俗化されていない自然美を堪能できました。日川渓谷レジャーセンター近くの休憩所で昼食です。

 

 

 

石の迫力に圧倒されます。 (橋本千里さん提供)

 

(写真上でクリックすると拡大されます)

昼食後、30分程度で景徳院に着き、見学させていただきます。景徳院は武田勝頼の終焉の地、勝頼主従の菩提を弔うため、家康の命により建立されました。更に30分程歩いて甲斐大和駅に戻りました。強い雨に降られることも無く、甲斐路の自然に親しむことができました。帰り道、八王子の駅前で、一日の疲れを癒やしつつ、咽を潤し懇親深めました。梅雨の時期、楽しい一日を過ごしました。皆様お疲れ様でした。

                                         (井上 修)

 

 

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