今冬は、本当に寒かったですね。私の住んでいる立川では、気候が内陸的になるのか零下5度を下回る日が度々ありました。2月に企画したときには、サクラは未だ未だで来月8日のウォーク辺りが見頃を迎えるかなと予想していました。ところが3月に入ると連日の暖かさ、丁度本日17日に靖国神社のソメイヨシノの標本木に五輪以上が開花、東京のサクラの開花が宣言されました。朝から晴天無風、今日もウオーク日和、20名の参加をいただきました。奥様が怪我をされていた貝塚ご夫妻、新しい仕事でお忙しかった藁谷さんがお久しぶりの参加で賑やかにスタートします。
JR御茶ノ水駅の西口側の交番の脇にある御茶ノ水の碑を見ていきます。ここにあった高林寺に将軍が鷹狩りの帰途立ち寄った時に、庭の湧水で入れたお茶を差し上げたところ、味が良く大変なお褒めをいただき、この地名がついたと言われています。ゆっくり30分も歩くと東大赤門前に到着、春休みで静かな本郷校舎に入り、三四郎池、安田講堂と巡ります。本日皆さんが一番の楽しみにされていたいた弥生校舎に三年前に立てられた、ハチ公像に寄ります。飼い主の農学部上野教授と楽しくじゃれ合っている素敵な銅像に胸が熱くなります。渋谷の先生をじっと待つ姿のハチ公は忠犬で、こちらのハチ公は先生と一番仲が良い友達同士の明るさがありました。
お昼前に小石川植物園に到着。濃いめの赤い花のヒガンザクラの一種がほぼ満開で、サクラを愛でながら昼食となりました。ここは東大生の教育実習施設なので多少肩苦しいイメージはありますが、樹木は生き生きとして明るさ一杯の植物園ですね。花や樹木が好きな方には、きっとたまりませんね。ご家族でまた、ゆっくりとご来園ください。近くの教育の森公園から長坂さんが合流されました。教育の森公園は現在の筑波大学の一角ですが、大規模な改修工事が行われていて立ち入りが出来ずに残念でした。
護国寺に寄ります。明治の立役者である、三条実美、大隈重信、山県有朋らのお墓があります。ここから一時間弱歩いて小石川後楽園を目指す予定でしたが、あまりにも天候が良くて汗もたくさんかいていたので、護国寺から飯田橋駅まで地下鉄のお世話になりました。飯田橋駅からは10分程です。ここは水戸徳川藩の上屋敷でした。水戸光圀(黄門)候が残した庭園が元のまま残っています。東京のど真ん中に残る深山幽谷の世界に浸ることができましたでしょうか。後楽園の名は、中国思想の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名付けられたようです。西湖の堤も杭州の風物を取り入れたものです。リースの時、牛山君と一緒に上海から杭州に出掛けた視察研修で、本物の西湖堤を歩いた思い出が蘇りました。牛山君、覚えていますか。
日は、天候に恵まれ、春というよりは初夏の中を楽しく歩きました。汗をかきながらのウォークお疲れ様でした。ゴールの飯田橋駅近くの居酒屋さんで打ち上げ、軽くノドを潤しながら今日一日を振り返りました。
"第127回『本郷・小石川界隈散策』 (東京歩中会 平成30年3月のウォーク報告)" に3件のコメント