毎回ピースボート・クルーズでは、クルーズディレクターが選ばれる。そのプロジェクトチームが企画の全てを運営している。今回のディレクターは篠原啓氏、彼の企画が採用され数十名のチーム、数百名の客船の従業員のトップとして、皆をまとめ一丸となり出航することになった。
79thクルーズの出航テーマ曲デフ・テックの『ボレロ』、この曲をバックに感動の出航となった。
船内では、毎日『船内新聞』が発行される。毎日、毎日いろいろなイベントがあり、自分の興味のあるサークル、セミナー、各講演会、映画など、また事務局の方からの案内、乗船客のからの紹介もあったりと、毎日楽しみになってくる新聞だ。ここで船内新聞で紹介された彼の出航の辞を紹介してみよう。
左 長坂幸喜寿 中央 鎌田實さん 右 篠原啓さん
79thクルーズディレクター 篠原 啓さん
『1983年、記念すべきピースボート第1回目の航海は小笠原諸島、硫黄島、グアム、サイパンを巡る約2週間の船旅でした。そこから30年。桜吹雪に見送られ。第79回クルーズが横浜港を出航します。皆さんが船旅への参加を決意した日から、幾度となく夢見たこの瞬間をともに迎えられることはまさに感無量です。
私たちは30年の歴史の中で、数々の港を訪れ、現地の方たちと交流を続けてきました。この一つ一つの出会いの積み重ねが身を結び、いまでは世界中の港に私たちを迎え入れてくれる友人たちがいます。
船旅の中で皆さんは多くの方との出会いを経験されると思います。世界各地のまだ見ぬ友人たちとの出会い、さらには地球一周という壮大な冒険をともにする船内の友人との出会いが、この旅を彩り、皆さんにとってかけがいのない宝物になることを願っております。』 (ピースボート・クルーズディレクター 篠原 啓)