きらぼし歩中会 30年6月のウォーク案内 第130回 『栖雲寺と日川渓谷』

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当会では初めての山梨県を歩きます。中央線で甲府方面に向かい、笹子トンネルを出 てすくの甲斐大和駅(我々の世代では初鹿野駅の方がしっくりします)に集合します。 笹子トンネルの上は、大菩薩嶺から南に延びる小金沢連嶺で三ツ峠山方面に続く山深 い山域です。最近ではこの山稜を甲州アルプスとか、東アルプスとも呼ばれることも あるようです。今回歩く大菩薩嶺付近を源とする日川は、笛吹川から富士川になりま す。25年程前頃に大菩薩嶺の近くに大菩薩湖が出来、周辺道路が整備され便利さが増 し観光地として賑わい始めています。都区内から交通費は片道2千円と高くご迷惑を お掛けしますが、首都圏には無い大自然に接することが出来ますのでご期待くださ い。

駅からバスで20分、今日のコースの最高地点ある栖雲寺へ向かいます。ここで 標高は1,050㍍あります。自然石を利用した豪快な石庭を拝見します。この寺は、 1348年、業海本浄によって創設されました。鎌倉時代末に、元に渡り、杭州天目山で 修行、帰国後、この地が中国天目山に似ていることから栖雲寺を建立しました。業海 の庭造りは一風変わっています。山の尾根に水を引き、谷の斜面に水を落とし、水の 勢いで土砂を洗い流し、土中に埋もれていた岩石を露出させて、この石庭を造った造 ったようです。その手法の荒々しさ、天衣無縫な考え方に、ただ舌を巻くほかはあり ません。業海の荒々しい息づかいが直に伝わってきます。渓流には無数の巨岩が積み 重なり、巨大な横長の鯉魚石(りぎょせき)が目につきます。鯉魚石の鋭さや巨岩が今 にも谷底に落下してくるような躍動感が迫ります。境内の遊歩道をゆっくり巡りまし ょう。クレーンやブルドーザーがあっても決して動かしようのない巨岩をどうして 石庭に造り替えたのかという疑問は何回訪れても解決しないようです。全国の庭師や 植木屋さんが勉強に見に来ると言われております。自然の石庭を堪能しましょう。

栖雲寺を後にして、日川の竜門遊峡歩道を下っていきます。竜門峡は花崗岩の巨石と 水量豊かな清流で知られる渓谷に沿って約2㎞の遊歩道が整備されており、今の時 期、新緑萌える渓谷美を満喫しましょう。 駅に戻る途中に勝頼最期のの地に立つ景徳院に寄りましょう。武田勝頼は1582年、織 田・徳川の連合軍が侵攻してくると、未完成の新府城を捨て、岩殿城へ向かいます。 しかし味方に裏切られ天目山へと逃れますが、連合軍に阻まれ、田野の地で一族と家 臣は自決。ついに甲斐源氏の流れをくむ武田氏は滅亡しました。景徳院は勝頼主従の 菩提を弔うため、徳川家康の命によりたてられました。四百余年経った今でも、武田 家が歩んだ歴史文化が各地に残っているのが現在の甲州市です。 景徳院から40分程で甲斐大和駅に戻ります。コースは一番高いところまでバスで行 き、駅に向かって降りてくる下り道ですのできつくは無いと思います。大自然のすば らしさを思い切り味わいましょう。  

                                            (井上修)

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