「渋沢丘陵と震生湖」(東京歩中会11月のウォーク報告)

朝から、快晴の天気で絶好のウォーク日和です。秦野駅から遠望される大山と丹沢の山並みも素晴らしく、今日一日のハイキングに期待は高まります。参加者16名、遠方にもかかわらず大勢のご参加ありがとうございます。

(写真・地図上でクリックすると拡大します)

渋沢丘陵を背景に

まずは、野駅近くの「弘法の清水」へ。弘法大師さんの伝説があります。修行のために全国を歩いていた弘法様が、水に困っていたこの地に立ち寄り、庭の真ん中に杖を突き立てました。そこを村の娘さんが鍬で掘ると、不思議なことに清水がこんこんと湧き出しました。山に囲まれた、秦野盆地は全国名水百選「秦野盆地湧水群」として知られています。「名水百選」選抜総選挙では、秦野の水が全国第1位となりました。もう一つ、駅近くの今泉名水桜公園」へ立ち寄ります。湧水群の中でも、最大級の湧水量を誇る今泉湧水池があります。駅近くの住宅街の一画に、こんこんと水が湧き出しているとは、羨ましい限りです。ちなみに今年9月に訪れた洒水の滝も名水百選でした。秦野とは、お隣ですね。

さて震生湖を目指して30分程、渋沢丘陵を登ります。標高差100メートル。皆さん元気に登ります。気が付けば秦野盆地を挟んで向こう側は、丹沢の山並みが一望に拡がります。丹沢山塊が、近からず遠からず、手を伸ばせば届きそうな迫力に息をのみます。今日はこの景色が目当てでした。皆さんの日頃の行いがよっぽど良いんでしょうね。毎回撮る、集合写真でも特筆される一枚となりました。

少し下れば、震生湖です。池を一周した島崎さんが10分程で戻って来られました。小ささが分かります。関東大震災で出現した震生湖、何故か神秘的です。この地を二回訪れたとされる、物理学者で随筆家の寺田寅彦の句碑がありました。「山さけて、成しける池や、水すまし」さすが漱石の門下生です。句碑が読めず、牛山君に句碑の写真を撮ってもらいましたが、この通りの句だったでしょうか。吾輩は猫であるの中の、水島寒月は寺田寅彦がモデルといわれてます。湖畔の高台の公園で昼食です。

午後はこのコースのハイライト、渋沢丘陵の山道を3㎞程歩きます。途中、自然薯を栽培、直売されている地元の方の露店の前を通ります。私もお土産に買って食べましたが、山芋の粘っこさが見事で、美味しい薯蕷ご飯をいただきました。栃窪会館から頭高山分岐まで30分程登りが続き、静かで山道らしい道を楽しみました。標高250メートル地点まで登り、渋沢駅に向かって下り始めて、3時過ぎには渋沢駅に到着しました。

打ち上げは、24時間営業の目利きの銀次渋沢北口駅前店さんへ。渋沢にも24時間営業のお店があるとはビックリしました。3時から飲めるお店がどこの駅前にも増えましたね。我々シニアグループ一行には本当に助かります。楽しんだ今日一日に乾杯です。

 

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