
埼玉県の大宮台地の西北端に位置する北本市は、キャッチフレーズ「感動桜国きたもと」の通り、蒲(カバ)桜を初め、サクラの古木や名所がたくさんあります。3月25日にサクラが咲き始めているかどうか微妙なところではありますが、満開を期待して歩きましょう。
市の天然記念物 樹齢200年「エドヒガンザクラ」
北本駅西口からまっすぐに延びる西中央通りを行きます。通りの両側にはヤエザクラが続きます。北本中学校、北本市総合福祉センターのサクラが通り沿いに咲いています。のんびりと小一時間、前方に高尾さくら公園のサクラが見えてきます。公園に隣接する阿弥陀堂近くに、カタクリの自生地があります。カタクリやニリンソウが咲いていると良いですね。墓地の奥のエドヒガンザクラは、樹齢200年、市の天然記念物です。高尾さくら公園の西に荒川が流れ、川の奥には奥武蔵の山並みが広がり、富士山も見えます。
国の天然記念物 樹齢800年「石戸蒲桜」
公園を下って、荒川に沿って歩きます。荒井橋の下をくぐって城ヶ谷堤の桜並木に至
ります。江戸時代、水害から田畑を守るために築いた堤に、戦後ソメイヨシノが植え
られ、サクラのトンネルになっています。石段を下り北本自然観察園に入ります。公
園は野鳥の宝庫でもあり、様々な野鳥に出会えるのも楽しみの一つです。公園内のサ
クラ並木が続く遊歩道から、公園を出て東光寺に向かいます。境内にある「石戸蒲
桜」はヤマザクラとエドヒンガンザクラの自然雑種だと言われています。樹齢800
年、大正11年に国の天然記念物に指定され、江戸時代より多くの人がこのサクラを見
に訪れたと伝えられています。
石戸小学校の校庭を囲むような見ごたえある古木のサクラ
然学習センターから遊歩道を行くと、市の天然記念物指定のエドヒガンザクラがあ
ります。エドヒガンザクラの向かいの斜面林に咲くサクラがまた美しい。斜面林のサ
クラを楽しみ、まもなく公民館内のサクラ並木を通り抜けると石戸小学校に突き当た
ります。サクラの古木が校庭を囲むように咲いています。さらに校庭のサクラが見事
な西小学校をを左に見て進むと、行きに通った西中央通りに出て、北本駅まであとわ
ずかです。
「感動桜国きたもと」を満喫するコースを心ゆくまで楽しみながらゆっくり歩きま
しょう。
井上