当会で、千葉県内を歩いたのは過去3回しかありません。平成26年3月の鎌ヶ谷大仏、28年の市川の歴史と近代文学のみち、29年5月の谷津干潟から幕張新都心へのみちです。私は歩きの企画をするたびに、千葉県を歩いていないなと気になっております。今回は一番暑い時期に、首都圏では太陽に一番近いと思われる千葉を歩きましょう。
千葉みなと駅の前にある、みなと公園に寄ります。千葉市の花は大賀ハスです。2000年前から存在したとされる蓮です。昭和26年、千葉市花見川にある東大検見川総合運動場で大賀一郎博士が発見し、この名がつきました。蓮池には、2000年の眠りから目覚めたオオガハスや、舞妃蓮と名づけられた高貴な印象のハスも育成されています。オオガハスの見頃は過ぎていますが楽しめると良いですね。
みなと公園から30分で千葉港の先端にある、千葉ポートパークに到着します。まずは千葉ポートタワーに昇ってみましょう。お一人420円必要ですが、地上113㍍の展望室からの眺望の素晴らしさは見事です。西側は手前に石油やLNG、ジェット燃料などの貯蔵タンク、遠くには富士山、東京スカイツリー、高層ビル群を眺望できます。北側は日本最大の食品コンビナート、幕張メッセ、幕張新都心のビル群が見えます。東側は千葉駅を中心に行政機関と商業施設が集積し、手前の千葉みなとエリアには旅客船桟橋やターミナルがあります。南側の対岸にはJFE東日本製鉄所、手前にはコンテナターミナルとガントリークレーン、遠くには東京湾アクアラインが見えます。また千葉ポートタワーは「海に沈む夕日」「美しい夜景」が高い評価を受け、2011年に「恋人の聖地」に選定されました。永遠の愛を誓う「愛の南京錠」もあります。
公園の先端は砂浜です。子供たちが戯れ、若者のウィンドサーフィンの帆が水辺を滑っています。夏の強烈な日射しの下、海風を受けながら昼食にしましょう。午後は、巨大なクレーンが活躍する千葉港を眺め、緑陰が続く新宿公園を直進して京成千葉線の千葉中央駅を目指します。
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