東京歩中会 30年2月のウォーク案内――第126回『坂と湧き水と川の街・落合から早稲田へ』

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二年前の28年2月に妙正寺川源流の井荻から中井まで歩きましたが、覚えていらっしゃいますか。今回はその続きです。落合地域は台地と低地から成り、それらが風情ある坂道でつながっています。中井には、東から西へ一の坂から八の坂まで8つの坂があります。その他たくさんの坂があります。坂の名称の由来が書かれた道標を見つけるのも散策の楽しみのひとつです。

 

落合は大正から昭和の初めにかけて、都心の喧噪を離れ多くの芸術家が暮らすようになりました。小説家の林芙美子も創作活動を行い、画家の中村彝や佐伯祐三らはアトリエを建て落合の風景を描いています。中井駅から落合駅にかけての坂の近くに、暮らしていた家やアトリエが記念館として開館されていますので寄り道して行きましょう。

 

閑静な住宅街に、落合秘境と呼ばれるほど自然林が残り、湧き水をたたえた池や小川では野鳥観察やホタルの鑑賞会が開かれている、おとめ山公園があります。江戸時代は将軍家の狩猟場で、立ち入り禁止を意味する「御留山」に由来します。ここで遅めの昼食にしましょう。昭和30年代まで妙正寺川と神田川沿いには300軒を超す染色関連業が集まり、京都・金沢に並ぶ三大産地でした。現在も染工房が点在して、2月下旬には川面に反物を張る催しも行われます。2月11日なので、今回も川の反物は見られないのが残念です。

午後は神田川沿いに早稲田方面に向かいます。早稲田は夏目漱石が生まれ育ち、その
生涯を閉じたまちです。28年7月にも訪ねた、「漱石山房」と呼ばれ数々の名作を執
筆した家の跡地に、昨年9月「漱石山房記念館」がオープンしました。書斎や客間が
再現されて漱石ファンには見応えのある記念館となりました。 見学しましょう。

ゴールは東西線の早稲田駅です。賑やかな学生街で、一日を振り返りゆっくりと身体
を休めていきますか。

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